Vamos福島
元気で何より!
 小学校教諭をしていたのは18年間。そのうち、6年間、養護学級の担任をしていた。養護学級には、知的障害・自閉症と医師から診断された子供達が在籍していた。養護学級は、現在、特別支援学級と呼ばれている。(もしかしたら違っていたらすいません。)読んで字のごとく、特別に支援を要する子供達が集う学級である。


 最初に赴任した学校で教員をしていた頃、養護学級(その当時はそう呼ばれていた。)の先生が退職し、その学級の担当を決めるのに、校長が四苦八苦していたことを今でも思い出す。なぜなら、誰もその学級の担当をしようという先生がいなかった。なぜなら・・・ 教員3年目の私にも声が掛かった。その時、周囲の先生から、「断りなさい!」と厳しい口調で言われたことをやはり今でも鮮明に覚えている。理由は、なんとなく分かった気がした。しかし、なぜか断る自分に罪悪感というか、上手く表現できないが、嫌悪感を覚えた。結局、翌々年に定年を迎える年配の先生が担当した。


 それから8年の歳月が経ち、地元白河に戻って、市内の学校の教諭になった。その学校で、養護学級の担当だった先生が転勤することとなり、空白となった。やはり8年前と同じように、担当はなかなか決まらなかった。私に打診があった。私は迷わず担当を快諾した。その瞬間、8年前の罪悪感というか嫌悪感というか何とも言えなかった思いが、すっと払拭されたことをこれまたつい昨日のことのように思い出される。

 
 養護学級の担当を引き受けた要因は、8年前のこともあったが、その当時、3人の子を授かり、親の目線で物事を考えられるようになったことが大きなきっかけになった。


「もし、自分の子供が、何か障害を持って生まれてきていたら、親として、どんなにか辛い思いをしていただろうなあ。障害があろうとなかろうと、親にとって、子供はかけがえのない存在。そんな大切な子供を預かり、誠心誠意教育するのが教員の仕事。普通学級だろうが養護学級だろうが、そこに何の区別があるというのだろうか。大切に大切に育てられている子供にかわりはないんじゃないのか。ましてや、障害を持つ子供だからこそ、親の気持ちを十分に察し、できる限りの教育を施す必要があるんじゃないのか! もし、我が子が障害を持っていたら、どんな思いで学校に子供を通わせ、どんな思いで先生に子供を預け・・・」


 その学校を転勤するまでの6年間、ずっと養護学級の担当をし続けた。


 それまでの11年間の教員時代とは比べものにならないほど、毎日毎日が勉強で、毎日毎日が悪戦苦闘で、毎日毎日が充実していた6年間であった。本当は、こんな短い簡単な言葉で振り返るなんてできない長い長い時間であったのだが、そこで繰り広げられた様々なエピソード、様々な思い等々を語る場ではないような気がするので・・・


 しかし、これだけは言える。


 「養護学級の担当になって本当に良かった。外見的には確かに障害を持った子供達かも知れないが、心の中は、健康そのもの。純粋で清らかで、そんな子供達に6年間接していて、教員としてと言うより、一人の人間として自分の心が
綺麗に洗い流されるような感覚を常に感じていた。(どう表現して良いか、上手い言葉が見つからないけれど、いつもピュアな心で過ごすことができていた。)保護者の方の思いをそれはそれは痛いくらい感じ、自分にできることを、子供達に自分ができることを、とにかく精一杯成し遂げよう!6年間、ずっとずっとそう思い続けていた。この人になら、自分の子供を託せる!そう思ってもらえるように・・・いつもいつもそう考えていた。もし自分の子供が・・・保護者にも子供にも信頼される教師、いや、心と心がしっかり通い合える人間でいたかった。」(綺麗事を書いたつもりは全くありません。当時思っていたことを、素直に記述しただけですのであしからず。)



 なんで、突然こんなブログを書いたのかというと・・・


 今日のルーキークラスのスクール迎えを行っている時に、その当時担任していたYちゃんとMちゃん(この二人は、小学校入学から卒業まで6年間担任をしたのです。つまり、私が養護学級の担当を行ってそして終わるまでの6年間・・・)に偶然会ったのです。二人とも傘を差しながら、歩道を歩いている姿を見かけ、突然車を止め、


「Yちゃん! Mちゃん!」と呼びかけると、びっくりした顔をしながら、「遠藤先生!!」と二人とも絶叫・・・ 現在、養護学校の高等部の2年生の二人。今はその帰りであることをはっきりとした口調で応えてくれた二人。
「なんだ、その髪の毛!!」と、私の頭を指さしながら大笑いする二人の姿をみていて、なぜだか思わず胸が熱くなってしまいました。 「二人とも、元気で良かった~!」ただただそのことがなんだかとっても嬉しくて嬉しくて・・・

 
 だから、今日の偶然の出会いの記念にこんなブログを書いてみたくなったのです。以上です。

☆今日のスクールに参加した子供達を見ていて、なんだかいつも以上に愛おしくてたまらない気持ちになりました。
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