Vamos福島
いろんな思い(想い)
いろんな想い

 風化とは、長い年月をかけて、岩が砕けて石となり、石が砕けて砂になり、砂が砕けて塵となり、塵が風にのって飛散して消え去る。そういう現象のことを云います。

 それをもじって、心に刻まれたものが弱くなっていく様を世間では風化と呼んでいます。

 本来風化とは、何千年、何万年、何億年かかって塵となり飛散することを云うのですが、今の日本ではちがうようです。

 僅か4年前のあの原発事故。当時世界をあれだけ震撼させたあの悲劇の記憶が、当事国である日本の中で、こんなにも速くこんなにも脆く、早くも風化の様相を呈し始めていることに、僕は激しい憤りと悲しみを感じます。

 東京オリンピックを招致したい為に、この国の宰相が現在の状況を、アンダー・コントロールと、笑顔でぬけぬけと云い放つこと。

 メルトダウンの始末もつかず、核燃料廃棄物の処理の方策さへ見つからぬまま、政府が財界が、そして世論さえ、原発再稼働へ舵を切り、更には原発輸出さえ進もうとしている。

 この事故で死の淵へ追いやられた方、故郷を捨てざるを得ない方、今猶苦しんでいる福島の方々に、何と申しひらきすれば良いのでしょうか。

 我々富良野GROUPは、微力ながら少しでも福島に寄り添い、風化に対抗する一石を投じようと三年かかって小さな舞台劇をつくりました。

 それがこの『夜想曲-ノクターン』という作品です。

 一生懸命、真剣に創りました。

 小さいけれど我々の思いと感動をお届けできると自負しております。


今の日本の、愚かな風化を、少しでもくい止める意志のある方に、一人でも多く、観に来ていただきたいと思います。
みなさまの御協力、御尽力を、心の底からお願いいたします。

倉本 聰

【上記写真-ノクターンチラシ-の裏面に記載された倉本氏の想い】より




☆観劇後に倉本氏と交わした握手をした時の手の温もり、そして、年輪が刻まれたあの手の感触は生涯忘れ得ぬものとなりました。そして何より、「浪江から避難しているんです。」「富岡から避難してきているんです。」そう言いながら、涙を流しながら倉本氏と握手を交わしている年配の婦人2人の姿は、心の臓を突き刺すほどの感情が湧き上がってきました。と同時に、同じここ福島に住む者として、こう言った方々が無数にいる!そのことをしっかりと肝に銘じて生きていかねば!そう思いました。


がんばろう福島! VAMOS福島!!
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